モデルのモノクローム写真
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「モノクローム」

 

 今回の撮影のテーマの中でも重要だったのは「モノクロ」で撮影すること。デジタルカメラの性能がぐんぐんと急成長している今、あえてざらついたモノクロ写真を撮りたい。これは昔からの私の想いでした。

今まではカラー撮影をした写真をモノクロで仕上げることが多く、そのほうがメリットが多かったし、自分らしい色付けが出来ました。
今回は最初からカメラの設定をモノクロにしているため、後から色を付けることはできません。
カラーで撮影した綺麗な写真の画質を劣化させる方法ではなく、最初から真っ暗な部屋で証明だけ、ストロボもなく撮影していますので当然のことながらザラザラとした画質になりますし、背景となる壁はきれいに整えられたものではなくでこぼことした真っ赤な壁です。

こんな悪条件で撮影する意味は?

モノクロらしさを優先させたかったこと。撮りたいヴィジョンが展示したようなショットだったこと。そしてなにより、モデルが何にも頼ることなく表現だけで勝負できる環境だからです。




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